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【期待はずれ?】遂にNISA恒久化&無期限化&上限額引き上げ決定!詳細と不安な点を徹底解説します

Genki

どうもGenki(@GecchoM)です。
私は先日ついにFIREを達成し、現在はベトナムにプチ移住中の一般男性です。

みなさんNISAしてますか?私はフル活用しています。

なぜNISAの話をしているかというと、Twitterを始めSNSで盛り上がっているからです。

こちらの記事をご覧ください。

ということで、ついに岸田首相が掲げていた「資産所得倍増プラン」が決定しました!

話を遡ると、2022年8月23日に私たち個人投資家たちにとって、喜ばしいニュースが舞い込んできたところから始まっています。

【資産増やしたい人必見】3億円をそのまま受け取れる?NISA恒久化の魅力を徹底解説 Genki どうもGenki(@GecchoM)です。私は先日ついにFIREを達成し、現在はタイにプチ移住中の一般男性でございます。 ...

そのニュースの中で、金融庁は2023年度の税制改正に向け、NISAを恒久化するよう要望していると明かされました。

そして、今回首相官邸HPを見ると、11月28日に新しい資本主義実現会議が行われ、その中で資産所得倍増プランを決定すると書かれています。

その中で、NISAの拡充・恒久化についてもきっちり言及されています。

Genki

通称「岸田NISA」なんて呼ばれているらしいですが、私個人的にはしっくりきていません!笑

ただ、注意点としては、まだ確定ではないということです。

Genki

え?確定じゃないの?笑

現在は12月に行われる税制大綱に盛り込むための準備をしているとこです。

ここで盛り込まれればほぼ確定ということになります。

ということで、本当の意味で確定となるのか、私はまだ懐疑的です。

資産所得倍増プランは以下の7本の柱からできています。

引用 ニッセイ基礎研究所

NISAの拡充案については、その中の一つという位置づけです。

NISAの拡充については5つの項目が挙げられていました。

NISA拡充案
  1. NISA制度の恒久化
  2. NISAの非課税保有期間の無期限化
  3. 一般NISA・つみたてNISAの投資上限額の引き上げ
  4. 2024年から施行される新NISAの取り扱い
  5. NISA手続の簡素化

ぱっと見、輝かしい拡充案に見えるかもしれませんが、私個人としては、少々不安なポイントもありました。

ということで、今回は決定したNISA拡充案と不安に思っているポイントについて解説できたらいいなと思います。

詳しくはYouTubeでも解説しておりますので、是非ご覧下さい!

後半のベトナムプチ移住vlogも非常に面白いのでFIREに興味ある方は是非!

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NISA制度の恒久化

現在、NISAは一般NISA(一人当たり 120万/年、5年間非課税)とつみたてNISA(一人当たり40万円/年、20年間非課税)が成年向けの制度として存在しています。

ただ、一般NISAは2024年に新NISAへと変更され、投資可能期間は2028年までとされています。

また、つみたてNISAの投資可能期間は、2042年までとされています。

つみたてNISAの投資可能期間は20年とされていますが、開始時期によっては20年間投資できるわけではないということになります。

仮に2025年からつみたてNISAを開始した場合、18年間しか投資することができず、2年間分の非課税枠80万円を無駄にしてしまうことになるのです。

つまり、投資開始時期が遅くなるほど、運用期間が短くなるということになり、これから資産運用を始めようと考えている人ほど不利な制度になります。

このような投資可能期間が定められている限り、終わりを意識してしまうことで、長期的な投資が行いにくいのです。

Genki

もうすぐ終了してしまうと分かっている制度をこれから勉強して利用するというモチベーションは上がらないですよね。

特につみたてNISAは、対象商品を「長期・積立・分散」投資に適した投資信託やETFに限定しており、投資初心者にとって取っ掛かりやすい制度であるため、初心者を遠ざけてしまうこちらの時限装置は非常にいけてないのです。

また、資産運用というのは、福利の効果によって時間をかけてゆっくりと資産を増やしていくものなので、投資可能期間を設けて運用期間を限定してしまうことは本当にナンセンスです。

ということで、今回一般NISA、つみたてNISAの両方を恒久化することが決定しました。

これによって、今から30年後でも40年後でもNISAを毎年利用することができるようになり、投資開始が遅れてしまった人、そして、すでに始めている人にとってもとても大きな恩恵があることになります。

仮に私が2024年に35歳になる年につみたてNISAを始めた場合、現状では2042年の53歳になるまで非課税枠で投資することができます。

そして、53歳で投資した分は、2061年72歳の時に非課税で受け取ることができます。

おそらく72歳ではまだピンピンしているはずなので、この歳を最後につみたてNISAからの恩恵を受けれないのは寂しいはずです。

しかし、投資可能期間が恒久化されれば、2042年53歳以降も毎年つみたてNISAを利用することができるので、72歳以降でも恩恵を受けられるようになるのです。

NISAの非課税保有期間の無期限化

現状、一般NISAの非課税期間は最長5年間、つみたてNISAは20年間と決められています。

一般NISAで言うと年間120万円までの投資で得られた利益にかかる税金を最大5年間ゼロにすることができます。

しかし、たったの5年間では複利の効果をあまり期待できないので、資産を大きく増やすことができません。

Genki

せっかく長期的に値上がりが期待できる商品に投資していたとしても、その恩恵を受ける前に短期的に損益を確定してしまうことになってしまいます。

Genki

現状、NISAで保有している銘柄の非課税期間の期限が到来した場合、自動的に特定口座に移管されます。

そして、それ以降に生じた含み益には通常通り課税されます。

非課税期間が無期限化されれば、一度NISA口座で購入した商品をずっと持ち続けることができるようになるので、複利効果を高めることができるのです。

ということで、以下のように決定しました。

ここで私的にガッカリしたポイントがあります。それは、「適切な生涯の上限枠を設ける」です。

8月に出した動画の中では、上限枠を考慮せずにシミュレーションしてました。その結果、

例えば、一般NISAの投資上限額が240万円※だったとして、毎月20万円(年間240万円)を年利5%の投資商品に積み立てし続けて40年間運用し続けた場合、最終資産額は約3億円にもなり、さらにそれを非課税で受け取ることができます。

※税制改正要望の時点では、一般NISAの投資可能上限金額を年間240万円に引き上げると記載がありました。

上記のようになり、余裕のある老後生活を送れると思っていたのですが、これだと生涯投資金額が9,600万円になってしまい、おそらく「適切な生涯の上限枠」を超えてしまうと思われるので、実現は厳しそうです。

ということで、12月の大綱でこの生涯投資上限額がどうなるかが注目ポイントです。

Genki

生涯投資上限額は、少なくとも10年分の2,400万円(240万円×10年)は欲しいですよね。

毎月20万円を年利5%で10年運用し続けた場合、最終資産額は3,000万円程度になるので、余裕はそこまでありませんが、老後資金は確保できます!

一般NISA・つみたてNISAの投資上限額の引き上げ

NISAはイギリスのISAという制度をもとに設計されているのですが、正直言うとNISAとISAと比べると非課税枠の大きさが全く違うのです。

一般NISAつみたてNISAISA
非課税枠年120万円年40万円年20,000ポンド(約320万円)
NISAとISA非課税枠比較(現状)

ご覧の通り、本場イギリスISAでは年間320万円もの非課税枠を使用することができるのです。日本のNISA制度がめちゃくちゃしょぼく見えてきます。

ということで、金融庁はNISAの非課税枠を増やしてほしいと要望を出していたところ、今回ついにそれが決定しました。

残念なことは、その投資上限額が明記されていなかったということです。

8月の要望の段階では、以下のように書かれていました。

一般NISAつみたてNISAISA
非課税枠年120万円
年240万円
年40万円
年60万円
年20,000ポンド(約320万円)
NISAとISA非課税枠比較(改正後)

まだISAには及ばないものの、現状と比べるとかなり引き上げられた形になっています。

つみたてNISAに関しても月50,000円ぴったりを毎月積み立てることができ、とてもすっきりします。

また、現状の年間40万円のつみたてNISAで月33,333円を年利5%で20年間積み立てた場合、
最終利益が5,701,065円となるのですが、

改正後の年間60万円で月50,000円を積み立てた場合は、
最終利益が8,551,683円となるので、

つまり、20年後の利益が改正前と後では、2,850,618円も多くなります。

ということで、この投資上限額がいくらになるかも今後の注目ポイントとなります!

2024年から施行される新NISAの取り扱い

2024年から一般NISAから新NISAに切り替わる想定だったんですが、これがまた非常に複雑な仕組みとなっており、とても不評でした。

資料によると、投資家の45%が複雑でよく分からんと思っているそうで、そんな制度を開始しても誰も使いたがらないだろうということで、もっと簡素で分かりやすい制度に見直されることになりました。

Genki

私も正直、新NISAについてはよく分かっていませんでした笑

NISA手続の簡素化

投資初心者も含めて、NISAがもっと簡単に始められるように、NISAに係る手続の簡素化と合理化などを進めることになりました。

つみたてNISAの存在価値は?

以上が今回決定したNISA拡充案ですが、ここまで聞いて疑問に思ったことはないでしょうか?

そうです、「一般NISAとつみたてNISAの違い」です。

NISA制度の恒久化のところで、「一般NISAとつみたてNISAのいずれも重要な意義を有するものであり」と記載されているように、今回の拡充案が仮に施行されたとしても両制度とも残る可能性があるということが分かりました。

NISAの恒久化&非課税期間の無期限化を行なった場合、2つの制度の違いがよく分からなくなるからです。

そもそもつみたてNISAのメリットは、20年という一般NISAよりも長期に渡って非課税で運用できることでした。

しかし、NISA制度が恒久化され、非課税期間が無期限化されれば、一般NISAもつみたてNISAのように長期に渡って運用できるようになるため、両者の違いが曖昧になります。

仮に2つとも残るであれば、投資上限額が高く、投資対象も多い一般NISAの方が圧倒的に有利になるため、つみたてNISAを利用するメリットが薄れます。

Genki

現在出ている情報のみから判断すると、恒久化後の両制度の違いは投資対象のみとなります。

つみたてNISAは、一般NISAの劣化版になり、誰も選ばなくなりますね。

Twitter上でも両制度の違いを聞いてみたところ、私同様気になっている人が多かったようで、30万インプレッションを記録してしまいました。

リプ欄を見ると、最も多かった意見が、「NISA一本化説」です。

Genki

私もこの意見に賛成です。

現在出ている情報から判断すると、先ほども説明したように一般NISAがつみたてNISAの上位互換みたくなってしまうので、これら2つを一本化してしまうのではという説です。

次に多かったのが、「生涯投資上限額が区別する説」です。

例えば、一般NISA2,000万円、つみたてNISA3,000万円として、つみたてNISAの方が年間上限金額は低いものの、生涯投資上限額は多くすることで、一般NISAよりも長期に渡って活用することができるといった使い分けができるようになります。

Genki

しかし、これだと一般NISAとつみたてNISAの違いが、投資対象と生涯投資上限額だけとなり、正直2つ残す必要性が感じられません。。。

ということで、この辺りがどうなるのか12月中旬の税制改正大綱が楽しみですね!

その他不安な点

生涯投資上限額がいくらになるのか

NISA恒久化後の魅力がどの程度になるのかは、正直これに左右されると思っています。

生涯投資上限額が1億円とかになることはありえません。なぜなら、上限額が高すぎると富裕層に恩恵が偏ってしまうからです。

ということで、平均的な収入の人でもギリ使い切れるかどうかの金額になると思います。

ここで気になるのは、すでにNISAを活用している人の生涯投資上限額は引き継がれてしまうのか、それともリセットされるのかです。

私はNISAが開始された2014年からフル活用しているので、そのデータが引き継がれてしまった場合、恒久化後に私が受けられる非課税の恩恵は少なくなります。

本当かどうかは分かりませんが、Twitterでは投資上限枠は従来のNISAとは別枠で設定されるという情報を見つけたので、これが事実なら今すぐにでもNISAを始めた方が、多くの恩恵を得られることになりますね。

税制改正要望の一部の行方

8月に発表した税制改正要望には、以下の内容を書かれていたのですが、今回公表された資料には記載がありませんでした。

税制改正要望
  1. 一般とつみたてNISAを併用可能に
  2. 未成年でもつみたてNISAを利用可能に
  3. つみたてNISAでも投資信託以外を購入可能に

一般&つみたてNISAを併用可能に

今現在は、一般NISAかつみたてNISAのどちらかを選ばなければならなかったのですが、それを非課税枠を増やした上で両方併用可能にしましょうという要望が出ていたのです。

日本経済新聞

おそらくこれを決める前に、まずは一般NISAとつみたてNISAの使い分けについて議論が必要そうです。

未成年でもつみたてNISAを利用可能に

子ども名義の口座を開設して投資を行う「ジュニアNISA」が2023年末で廃止されるため、つみたてNISAの対象年齢を現在の20歳以上から、未成年者まで拡大することで受け皿にするという要望も出ていたのですが、これも今回記載がありませんでした。

資産運用というのは時間をかければかけるほど複利効果で資産を増えていくものなので、仮に私が1歳の娘のNISA口座を開設し、贈与税がかからない110万円を毎年年利5%で追加投資し続ければ、20年間で約3600万円を非課税で贈与することができます。

年間110万円以内なら贈与税はかかりません。

さらに非課税期間が恒久化されれば、そのまま運用し続けることで、さらに資産は増えることになります。

まぁしかし、日本の相続税は他国と比べて非常に高いということは非常に有名な話なので、今回の改正要望は特にやり過ぎということはありません。

つみたてNISAでも投資信託以外を購入可能に

現状、金融庁が定めた投資信託200銘柄しか買えません。

確かにこれは投資初心者にとっては、変な商品を掴んでしまう可能性がほぼなくなるので、素晴らしい制度です。

しかし、これもまずは一般NISAとつみたてNISAの使い分けについて議論が必要そうです。

今からできること

すでにNISAを活用している人は、これまで通り積立を継続しましょう。

そして、非課税枠が増えたとしたら、その枠をきっちり使い切れるように今からでも入金力を上げる準備をしておくことをオススメします。

まだNISAを始めてない人は、少額からでもいいので、できるだけ早く積立を始めましょう。

NISAの恒久化が確定したら、もしくは、実際に恒久化されたら、始めようと思っている方もいるかもしれませんが、忘れてはいけないのが現行のNISAもメリットたくさんありますので、迷っている方は一刻も早くNISAを活用した方がいいと思います。

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