どうもGenki(@GecchoM)です。
私は先日ついにFIREを達成し、現在はベトナムにプチ移住中の一般男性です。
最近SNSでよく見るようになった言葉があります。
それは、「新興国株」です。
新興国とは、現状では経済の水準が低いものの、高い成長が期待されている国のことをいいます。東南アジアや中東、東欧、中南米など。
実は、Twitterを始め、SNSの中で、この先10年米国株はオワコンと化し、新興国ブームが来ると騒がれています。
特にバ○○○○太郎氏がめちゃくちゃ新興国株を押してきています。
確かに前回新興国株のブームが来た2000年代を見ると、S&P500を圧倒的にアウトパフォームしていることが分かります。
その影響からか、新興国株を購入したという声も散見されます。
あのFIREの先駆者で堅実資産運用でお馴染みおけいどんさんも新興国株に投資しているみたいです。
みなさんはどう思いますか?
私もつい最近まで1億円程度米国株を運用、現在は4,000万円程度運用中、そして、今後も米国株に投資し続ける身であるため、他人事ではありません。
しかし、中には新興国株にも興味があり、投資してみたいと思っている人もいると思います。
ということで今回は、そもそもなぜ新興国株の時代が来るのか?、新興国株投資をするうえでの注意点、今後が楽しみな新興国株ETF、そして、結局私はどうするのかについて紹介します。
- なぜ新興国株のブームが来るのか
- 新興国株投資の注意点
- 今後が楽しみな新興国株ETF
- 私はどうするのか?
なぜ新興国株のブームが来るのか
2020年は、年初から米国株が徐々に下げていく展開を見せていました。その理由はFRBがインフレ退治するために急速な利上げを繰り返し行なってきたからです。
しかし11月10日(木)に発表された10月の消費者物価指数は前年同月比+7.7%と久しぶりに事前予想(+8.0%)を下回る結果となり、すでにインフレがピークアウトしていると期待されました。
つまり、FRBが積極的に利上げする必要が無くなると、投資家たちは予想したわけです。
そして、これはトレンドの転換を意味すると言われています。
実際に前回の上昇相場ではGAFAMが相場を引っ張ってきましたが、これらの企業はいずれも成長の鈍化に悩まされています。
これは、次のトレンド、上昇相場を牽引していくリーダーも変わっていくことを意味します。
最初に見せたバ○○○○太郎氏の表の通り、過去10年ブームになった投資対象はその後10年間低迷する傾向があるので、2010年代にブームになったGAFAMをはじめとした米国株は、向こう10年間低迷し、米国から流出した投資マネーは、他のマーケットに流入していくことが予想されます。
それがどこかと言うと、過去10年近く米国株に対してアンダーパフォームしてきた新興国市場ということなのです。
実際にバンガード社の今後10年の予想によると、S&P500のリターンは3.2%とかなり低く見積もられているにも関わらず、全世界株は6.2%とS&P500よりも倍近く高いリターンを予想しています。
いつまでも米国株1番と言うわけにもいかないということですね。
では全世界株でいいじゃんと思うかもしれませんが、構成比率を見ると新興国株は11%しか含まれておらず、ブームに乗るには少々少なすぎるかもしれません。
新興国株投資の注意点
新興国株のブームが到来するならば、新興国株に投資をしたくなります。
今の時代、国内の証券会社でも容易に投資することができますが、いくつか注意しておかなければならない点があります。
個別株投資は避ける
新興国株に投資をする方法は、「個別株」と「ETF」、そして「投資信託」の3種類があります。
先に言えることは、個別株はやめておきましょうということです。
楽天証券・SBI証券にも新興国株の取り扱いはあるので、投資しようと思えば気軽に投資できます。
しかし、新興国株は頻繁に予期せぬ理由で株価が暴落する可能性があるので、初心者にとって個別株の難易度が高いです。
- 法整備が甘く、粉飾決算やインサイダー取引などの不正取引が横行している
- 政治・経済・社会情勢の変動が先進国と比較して大きくなる場合があり、政治不安、経済不況、社会不安が証券市場や為替市場に大きな影響を与えることがある(カントリー・リスク)
これらを少しでも避けるためにも、個別株ではなく、ETFや投資信託を利用してなるべく分散投資することがおすすめです。
また、一般的に新興国は先進国に比べ市場規模が小さいので、値動きが相対的に大きくなる傾向があります。
つまり、リスクが高いということです。リスクが高いということは、投資するタイミングによって良い時と悪い時の差が非常に大きくなるとも言えます。
そのため、新興国株投資を行う際は、タイミングよるブームに乗るか、ポートフォリオの1部として、分散投資の一環として投資することをおすすめします。
もし、すでにS&P500などのインデックスを積み立てしている場合は、そこに新興国株へ投資できる商品を、加えてみるのも良いと思います。
中国・ロシアは避ける
中国については、政府のゼロコロナ政策やハイテクセクターに対する規制強化、台湾侵攻のリスクなど、様々な問題を抱えているためです。
また、ロシアについては、ウクライナ戦争の勃発によって取引が難しくなっているので、資源の調達先を巡ってロシア依存度を引き下げる流れになっています。
そのため、株式投資だけではなくてビジネスや政治の面でも中国とロシアを避ける流れが進んでいると言われています。
ちなみに新興国株に投資できる商品と聞いて、多くの人が思い浮かぶであろうETFが、新興国23ヶ国の約5,000銘柄に分散投資することができる「バンガード・エマージング・マーケッツETF(VWO)」だと思います。
しかし、構成銘柄を見ると中国・台湾だけで44%を占めており、先ほど説明した世界的な「脱チャイナ」の流れに反しているので、要注意です。
今後が楽しみな新興国株ETF
仮に新興国ブームが来たとしたら、最も注目すべきはインドだと言われています。
VWOから中国株と台湾株を除くと、インドが占める割合は20%も占めており、次に大きい割合を占めるブラジルを大きく上回っています。
実際に2000年を0としたパフォーマンスを見ると、米国株、日本株、中国株を抑えて最も優れており、もうすぐ最高値を更新しそうな勢いです。
また実質GDP成長率を見ても、2021年はインドが最も高い成長率を記録しており、今後の成長も期待できることが分かります。
成長率だけではなく、GDP自体も2030年代に日本を抜くと言われています。
最近では世界の名だたる企業で、インド出身の経営者の名前を耳にする様になってきました。特にTwitterの新CEOに就いたパラグ・アグラワル氏もインド人でした。(もう解雇されましたけど)
また、インドの人口も伸びており、2023年あたりに中国を抜いて世界1位になると言われています。
それに加えて、経済成長に重要だと言われている生産年齢人口(15~64歳)の割合も年々増えており、世界でも比類なき成長が見込まれています。
ちなみに日本は年々減ってきています。
ということで、新興国株ブームに乗るとしたら、インド株に投資した方がいいのです。
インド株に投資できる商品は、複数ありますが、今回紹介するETFは、国内証券会社で購入可能で、運用資産額も大きく、分散も効いていて、経費率も比較的安いので初心者にもおすすめです。
EPI ウィズダムツリー・インド株収益ファンド
項目 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
運用会社 | Wisdom Tree | 世界を代表するETF(上場投資信託)提供会社の1社であり、ETFに特化した運用会社としては、唯一の上場企業 |
設定日 | 2008年2月 | |
指数 | ウィズダムツリーインド収益指数 | インドの株式市場において利益の高い企業に投資することを目的とするETF |
銘柄数 | 420 | 小型〜大型株に分散投資 |
経費率 | 0.84% | |
分配利回り | 6.56% | |
純資産額 | 1,080億円 |
VOO(0.03%)などの低コストETFと比べると高い経費率ですが、日本の証券会社で購入できるインドに投資できる商品のなかでは安いです。
セクターは素材22.02%、エネルギー16.96%、金融16.46%、テクノロジー12.40%が多く占めています。
上位10銘柄は、私たちには馴染みのない企業が多く、全体の38.54%を占めています。
パフォーマンス
過去5年だと、S&P500が+52.37%、EPIが+20.46%となっており、S&P500がアウトパフォームしています。
また、年初来だと、S&P500が-17.33%、EPIが-11.71%となっており、EPIの方が下落率が低くなっております。
FM iシェアーズ MSCI フロンティア&セレクトEM ETF
こちらはフロンティア市場と新興国市場に分散投資できるETFで、まだYouTubeでは全く話題になっていませんでしたが、Twitterでは話題になっていたETFです。
もちろん国内証券会社で購入できます!
フロンティア市場とは、一般に、発展途上国の中で、金融市場は存在しているものの、その市場規模が新興諸国よりも小さく、流動性が低い市場のことを指します。
近い将来において新興市場の仲間入りが期待できそうな国々で、次世代の新興市場と目されている国々の市場です。
ベトナム、ナイジェリア、バーレーン、バングラデシュ、ペルー、ルーマニア、カザフスタン、エジプト、モロッコ、フィリピン、コロンビア、ケニア、パキスタン、ヨルダンなど
先ほど説明したように世界的には脱チャイナが進んでいるので、これまで中国に投資していた投資家たちのお金が他のマーケットに流れていくことが考えられます。
その移動先のかなりの部分はインドになると思いますがフロンティア市場にも一部の資金が回ってくると言われています。
そして、そのフロンティア市場にも投資できるのがこちらのETFとなります。
当ETF基本情報
項目 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
運用会社 | BlackRock | アメリカで最も有名な運用会社のひとつ |
設定日 | 2012年9月12日 | |
指数 | MSCI フロンティア & エマージング・マーケット・セレクト・インデックス | |
銘柄数 | 173 | |
経費率 | 0.79% | |
分配利回り | 3.30% | |
純資産額 | 420億円 |
こちらも経費率は高めに設定されています。
運用資産額は少ないですが、仮に中国から少しだけ資金が流入するだけでも、大きな値上がりが期待できるはずです。
国別構成は、ベトナムが21%と大きな割合を占めており、その他には、ナイジェリア7.26%、バーレーン6.48%、ルーマニア6.18%、ペルー6.09%となっています。
経済規模でいったらもちろんアメリカですが、2050年までの成長率で言うと、ベトナムが第一位なんて言われていたりもするくらい期待度が高い国です。
さらに現在ベトナム株は非常に割安で買い時だという情報も入っております。
ベトナム株に分散投資できるVNMというETFがあるのですが、年初来で-46%と大暴落しております。
他の東南アジアETFと比べてもダントツで暴落中です。コロナショック時と同程度まで下げてます。
その要因のひとつが、不動産関連の出来事です。
2022年4月と9月にベトナムの大手不動産企業経営者が相場操縦容疑、違法な社債発行で相次いで逮捕されたことが今回の暴落の引き金となっております。
ベトナムの時価総額は、不動産と金融セクターが大半を占めておりますので、不動産が下落すると、そこに融資している金融も下落するので、ベトナム株全体が暴落するという結果に繋がります。
短期的にはまだ下落する可能性はありますが、中長期的には上昇するだろうと言われています。
ということで、ベトナム株のみに投資したくなりますが、先ほど言ったようにベトナムを始め新興国、フロンティア市場は、汚職や不正会計の横行によって、突然株価が暴落することがあるため、今回紹介するETFなどを使って分散投資することをおすすめします。
セクターは金融37.12%、不動産9.69%、素材9.35%、生活必需品8.35%が多く占めています。
上位10銘柄は、私たちには馴染みのない企業が多く、全体の38.54%を占めています。
パフォーマンス
過去5年だと、S&P500が+52.37%、EPIが+20.46%、FMが-24.25%となっており、FMのみマイナスとなっています。
また、年初来だと、S&P500が-17.33%、EPIが-11.71%、FMが-28.15%となっており、FMが断トツでビリとなっています。
結局私はどうするのか?
今回、新興国または、フロンティア市場に投資できるETFを紹介しましたが、ぶっちゃけこれらは新興国株ブームに賭けるような投資になると思います。
さらに、新興国株は汚職や不正会計、地政学リスク、流動性のリスクなど、様々な問題を抱えているので、リスク許容度を超えた投資をしてしまうと、いざというときにメンタルやられること間違いなしです。
それでも、新興国株に賭けたいという人は、ポートフォリオに占める割合は、10%くらいまでにした方がいいと思います。
おけいどんさんは、20%入れてるみたいです。
そして、私は新興国株には投資しません。
ブームに振り回されない資産運用をしている
今後10年のS&P500のリターンは3.2%でも問題ありません。十分なリターンじゃないですか。
ブームに乗るって簡単そうに聞こえるかもしれませんが、投資の世界でタイミングを計って売買することは非常に難しいことは経験上身をもって知っています。
頑張って新興国株のブームに乗るよりも、いつも通り、日々の生活で支出最適化して、収入増やして、入金力上げて、淡々と米国株に積み立てた方が、長期的に見た時のリターンは大きくなるはずです。
私はその堅実なやり方で今後も資産を増やしていきたいなと思います。
経費率高すぎ
今日紹介したETFは、良心的な方ですが、2つとも経費率が0.8%程度ありますが、私が普段投資しているETFとは比較にならないくらい高いです。
私がメインで運用しているSPLGは0.03%なので、それに比べると26倍も高額です。
保有ETFのうち最も高いもので、QYLDの0.6%なのでそれをも上回る勢いです。
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